― 2025年 開催概要 ―

募集テーマ

BOND

審査員

まんぐ(Japan Meeting of Furries 実行委員会 代表) https://jmof.jp/
埴野真司(IMAGESTUDIO Noise 代表・フォトグラファー) https://studio-noise.com/
Japan Furries Photo Competition実行委員会

エントリー数

122作品(重複を除く)

― グランプリ作品 ―


accompany

Photography by Arthsekiren
(台湾)

受賞者コメント(日本語訳):
多くの優れた作品のなかからグランプリに選ばれたこと、大変光栄に思います。
このコンペティションへの参加は2回目となりますが、これまで支えてくれた友人ひとりひとりに対して感謝の気持ちでいっぱいです。

まず、モデルになってくれたラクーンウルフとヴィンセントに心から感謝を伝えたいと思います。ふたりの協力があったからこそ、すばらしい作品を創ることができました。また、毎回このようなすばらしいコンペティションを開催し、私たちの創造性を披露する場を提供してくださるJFPCおよびJMoFの実行委員会のみなさまにも厚くお礼申し上げます。

今年のテーマ「絆」はさまざまな視点での解釈が可能です。
でも私は、何があってもきっと誰かがそばにいてくれるということを描くことで、血の通った温かさをもって「絆」を表現したいと思いました。

最後にあらためてラクーンウルフとヴィンセント、またJFPCおよびJMoFの実行委員会のみなさま、ならびにこの道のりを支えてくれたすべてのみなさまに感謝申し上げたいと思います。応募作品はどれも優れたものばかりで、一点一点の構成や創造性に敬服するばかりです。この栄えある賞にあずかり、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさま、ありがとうございました!

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
グランプリ受賞おめでとうございます。
この作品を拝見した時、どこからともなく寄せては返す波の音が聞こえてきました。
ここにいる二人は何も話すこともなく、海を見つめながら、ただ寄り添っている。
お互いの体のぬくもりを感じているのかもしれません。
写真には音やぬくもりといったものは本来ありませんが、この作品からはそれらを感じ取ることができました。
背中だけを写した一見落ち着いた写真のように見えますが、写真というメディアの制約を超えて、見る人に訴えかける強いエネルギーを持った作品です。

― グランプリ ノミネート作品(順不同) ―


I'm counting on you

Photography by Ryx
(日本)


Lit by Friendship

Photography by EilianParker
(台湾)


種族を超えて

Photography by マキナ
(日本)


二人だけの世界

Photography by マキナ
(日本)

― ベストファッションアワード作品 ―


二人だけの世界

Photography by マキナ
(日本)

受賞者コメント:
今回はこのような栄誉ある賞をいただき光栄です。

今回私は『BOND』というテーマを「繋がり」と解釈し、作品の構想を練りました。
私のイメージする世界ではケモノだけでなくエルフや人間も当たり前のように一つの世界として繋がっています。
種族、性別など分け隔てなく、ケモノやケモノを愛する者たちが繋がっている世界を1枚の中で表現することをテーマに制作に取り組みました。

ファッションアワードへ応募するにあたり、各モデルさんの衣装についてはスタジオ背景との統一感が出るよう、シルエットや色味に気をつけています。
そして何よりこの作品を撮るにあたり、ご協力いただいたシティラン様とエルフ役の蟻沢ありんこ様に感謝申し上げます。
事前にロケハンや衣装の打合せを重ね、1枚の作品を作り上げていく時間はとても素晴らしいものでした。ありがとうございました。

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
アワード受賞おめでとうございます。
この作品を初めて見た時、その完成度の高さに驚きました。
衣装、小道具、構図、どれもこの作品の完成度の高さに貢献しています。
この写真だけでは二人の関係性は分かりませんが、その衣装から高貴な二人はこの場所だけでは二人で居ることができるのかもしれません。
そんな想像を掻き立てられる作品です。
作品の完成度を高めるためには作品の世界観を明確にすることが必要ですが、世界観を作るうえで衣装選びがいかに大切かを気付かせてくれる、お手本となるような作品です。

― ベストファッションアワード ノミネート作品(順不同) ―


Can you stay with me for the rest of the time

Photography by Diliya
(台湾)


I'm counting on you

Photography by Ryx
(日本)


系譜

Photography by Elleth
(日本)


狐の伯爵とエルフの姫

Photography by マキナ
(日本)

― ベストメッセージアワード作品 ―


Lit by Friendship

Photography by EilianParker
(台湾)

受賞者コメント:
この賞を受賞する運びとなり非常にうれしく、また光栄に思っております。大変励みになります。
私は昔から夜が好きでした。他の時間帯にくらべて想像の余地が大きいからです。多くの映画で夜はブルーの色調で描かれていますが、実際のところ夜はもっとずっと暗いものです。そんな暗さのなかでブルーの色調を放つ一枚を撮るのは、カメラのピント合わせが怪しくなったこともあり非常に難しいことでした。そうした障壁を乗り越えてこの作品を創ることができたことは、私にとって大変大きな喜びとなりました。
バンカーの下にともった光の温かさと、夜の静寂のなかでの心と心の会話の組み合わせは、心を強く揺さぶるものです。この作品を認めてくださり、賞を授与してくださった審査員のみなさま、ありがとうございました!

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
アワード受賞おめでとうございます。
バックに広がる都会の喧騒とは打って変わって、風の音しか聞こえない静かな空間で二人のささやきだけが聞こえてくるような作品です。
二人だけの世界をうまく演出している作品であると感じられました。
二人は一体なにを話しているのでしょうか。
しかし、それは知らなくても良いのです。
この二人が体を寄せ合いながら二人だけの時間を過ごす、これだけで良いではありませんか。
写真を通じて気持ちの暖かさを感じる、まさに言語の壁を超えて訴えかけるお手本となる作品です。

― ベストメッセージアワード ノミネート作品(順不同) ―


Footsteps in Harmony

Photography by EilianParker
(台湾)


make eye contact

Photography by Arthsekiren
(台湾)


Quiet time in garden

Photography by Gale
(香港)


ささやき

Photography by マキナ
(日本)

― ベストライティングアワード作品 ―


僕らの究極の絆

Photography by るん
(日本)

受賞者コメント:
名誉ある賞を頂き光栄に思います。審査に関わってくださった皆さまに感謝いたします。
キャラとオーナーのペア写真が巷に溢れている中、差別化を図るために本当に大事な要素のみに絞ったミニマルな表現を考えました。
風呂上がりにふと思いつき、そのまま自室で撮影しました。スヌートで絞った一灯ライティングです。
リモコンを使った自撮りなので撮影中は全く画が確認できないことは大変でした。
これからも自撮りでの表現の可能性を信じて精進していきたいと思います。

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
アワード受賞おめでとうございます。
照明を使うとなると安易に構図全体を明るくしたり暗くしたりしがちですが、この作品では光を集束させて特定の方向に光を当てることができるスヌート(Snoot)が効果的に活用されています。
よく「写真は引き算」と言われますが、この作品はスヌートを活用して光を制限し、情報量を減らしています。
また、写真をモノクロにして色の情報量を極限まで減らしていることもポイントであり、主張が明確でまったく無駄のない写真に仕上がっています。
照明機材を使った作品を撮られている方にはぜひチャレンジしてほしい使い方です。

― ベストライティングアワード ノミネート作品(順不同) ―


accompany

Photography by Arthsekiren
(台湾)


Footsteps in Harmony

Photography by EilianParker
(台湾)


Lightyear Bonding Interspace

Photography by BenzaiWolfx0v0
(台湾)


Lit by Friendship

Photography by EilianParker
(台湾)

― ベストコンポジションアワード作品 ―


Lit by Friendship

Photography by EilianParker
(台湾)

受賞者コメント(日本語訳):
この作品が再び賞をいただけることになり大変名誉に思うとともに、この上なく幸せに思います。
仄暗く青い空、流れゆく雲、きらめく街の灯り、揺れる草―すべてがこの一枚のなかで重なりました。この広大で複雑な背景に対してハスキーとブラウンベアはちっぽけに見え、世界の壮大さを協調しています。でも、このとてつもない壮大さのなかでこそ、ふたりの結びつきは尊さを増すのです。
パートナーと一緒にバンカーへと歩くのは楽ではありませんでした。不安定な天候と草の生い茂った道にすこし圧倒されました。でもパートナーが私に絶大な信頼を寄せてくれたことで私は集中力を取り戻すことができ、この一枚を入念に構成することができました。草むらに隠れるのはワイルドで自由な感じすらしました。
このコンペティションをずっと支援してくださっているJFPCおよびJMoFの実行委員会のみなさまにあらためて感謝申し上げます。ありがとうございます。

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
アワード受賞おめでとうございます。
構図の大半を占める都会の夜景をバックに、ポツンと存在する二人だけが知っている秘密基地のような場所で、二人だけの世界が広がっているように感じられます。
構図のバランスが絶妙であり、キャラクターを大きく見せようとしてこれ以上ズームしたりするとこの作品の味わいが失われてしまいます。
この作品は構図における「余白」を効果的に活用している作品です。
余白の使い方次第で作品のイメージがガラリと変わりますので、ぜひ参考にしてほしい作品です。

― ベストコンポジションアワード ノミネート作品(順不同) ―


Footsteps in Harmony

Photography by EilianParker
(台湾)


Paths Crossed in the Corridor of Giants

Photography by EilianParker
(台湾)


Two to Tango

Photography by Talexis
(アメリカ合衆国)


俺の魂までは束縛できない!

Photography by るん
(日本)

― ベストオーディエンスアワード作品 ―


Lit by Friendship

Photography by EilianParker
(台湾)

受賞者コメント(日本語訳):
言葉が見つかりません―再びこの賞を受賞できましたこと、非常に光栄に思います。
この作品がファーリーファンのみなさまに響いたと知って、心温まる思いです。モデルとなってくれたハスキーの「Meteor」と茶色の熊「ヘルヴェス」に深い謝意を表したいと思います。私たちは一緒に丘を登り、墓地を渡りました。思っていたよりもずっと困難な道のりでしたが、一緒に思い出をつくったことで私たちの絆は強まりました。
私のことをご存じのみなさまは、私が自分のファースーツを持っていてよく自撮りを試みていることもご存じかと思います。他者を撮るか、それとも私自身が楽しさの輪に入り込むかは、私にとっていつも悩ましい選択です!
今回の受賞を現実へと導いてくださったすべてのみなさまにあらためてお礼申し上げます。みなさまに認めていただけることほど私にとって大事なことはありません。

― ベストルーキーアワード作品 ―


I'm counting on you

Photography by Ryx
(日本)

受賞者コメント:
この度は数ある素晴らしい作品の中から賞を頂きとても光栄に思います。
今回の作品は知人の方からのお誘いでエントリーさせてもらったのですが、エントリー期限ギリギリでの撮影になってしまい、自宅のガレージで撮影をしました。
撮影にあたって狭いスペースで余分な物が写ってしまったりそのなかでバイクの配置の工夫など写真に立体感を持たせるのに苦労しました。
他には今回初めての自撮りでヘッドを被ったまま撮影したのですが、慣れていないかったり要領が掴めていなかったりで思いのほかこの一枚を撮るのに時間がかかってしまいました。
しかし新しい挑戦という事で良い思い出、良い経験になった撮影でした。
表現についてはありきたりかもしれませんが、2匹には武器を持って背中合わせになってもらいどんな修羅場でもお互い背中を預けられる仲という事で絆を表現させてもらいました。
改めまして今回選んで下さった皆様本当にありがとうございました。

審査員コメント(フォトグラファー / 埴野真司):
アワード受賞おめでとうございます。
この写真に登場する二人は、とある目標を達成させるための良き相棒であり、一見するとクールに見える二人ですが、そこには熱い「絆」が存在するように見受けられました。
まさに今回の作品募集テーマである「BOND」の意味をストレートに表現した作品です。
今回初めてエントリーしていただきましたが、この作品の完成度の高さを見れば、今後生み出される作品が楽しみで仕方ありません。
ぜひこれからも作品作りを頑張っていただきたいです。

― エントリー全作品 ―

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― 授賞式で放映された映像 ―